加齢に伴う顔の形状変化は、大きく「たるみ」と「シワ」に分けられます。
重力により皮膚が下垂した状態がたるみであり、表情や動きにより皮膚が変形してできる溝状の構造がシワとなります。
フェイスリフトは顔のたるみを全体的に取り除くため、エイジングケアに効果的な方法です。
皮膚表面だけではなく、たるんだ筋膜・筋肉も引き上げて元の位置に戻すことで、若い頃のような輪郭に導きます。
ネックリフトは、年齢が出やすく、メイクでも隠すことができない首元のたるみやシワを改善する施術です。
首元のたるみは皮膚の深い部分から始まるので、根本から引き上げることが大事です。引き上げる方向によって、仕上がりの印象も変わります。
あご下から首は、年齢が出やすい部位です。そのため、首元がスッキリすると、かなり若々しい雰囲気になります。
フェイスリフト・ネックリフトともに、たるみの原因に直接アプローチするため、効果の持続性も期待できる施術です。
【フェイスリフトの施術手順】
フェイスリフトの場合は、耳の前から耳の後ろまで切開して引き上げます。ネックリフトを同時に行う場合は、うなじの生え際まで切開を行います。必要に応じて、SMAS筋膜引き上げやリガメント処理を行い、余分な皮膚を切除して丁寧に縫合していきます。
1. 事前準備と麻酔
施術開始前に、患者さまの顔全体をしっかりと消毒し、施術を行う部位にマークをつけます。その後、局所麻酔や静脈麻酔を使用して痛みを抑えます。麻酔の方法は、施術の規模や患者さまの状態に応じて選択します。
2. 切開
施術は耳の前後や、髪の生え際に沿って切開を行うところから始まります。切開の位置は、施術後に傷跡が目立ちにくくなるように配慮します。必要に応じて、あご下に小さな切開を加えることもあります。
3. 皮膚の剥離
皮膚を慎重に剥離し、SMAS層（表在性筋膜系）を露出させます。この層は、顔のたるみを引き起こす主な要因であり、この部分を処理することで長期的なリフトアップ効果を得ることができます。
4. SMAS層のリフトアップと固定
SMAS層を持ち上げ、余分な部分を切除するか、必要に応じて引き締めます。これにより、顔全体のたるみを根本的に改善し、より自然で若々しいフェイスラインを形成します。しっかりと縫合し、固定します。
5. 皮膚の引き締めと余剰皮膚の切除
SMAS層のリフトアップが完了した後、皮膚を自然に引き上げて余剰部分を切除します。この際、皮膚が過度に引っ張られないように調整し、自然に仕上げます。
6. 切開部の縫合
最後に、切開した部分を丁寧に縫合します。傷跡が目立ちにくいように、細かく正確な縫合に努めています。耳の周りや髪の生え際に隠れるようにデザインするため、術後の傷跡は目立ちにくくなります。

・フェイスラインのたるみが気になる
・効果が長く続く施術を受けたい
・若々しい見た目になりたい
・脂肪吸引や骨切り後のたるみが気になる
・肌のハリ感を取り戻したい
・首のたるみやシワが気になる
・あごの下に皮膚のもたつきがある
・糸リフト（スレッドリフト）では効果が物足りない